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取り散らかしておりますが、楽しんでいただければ幸いです。 アニメとか漫画について、だらだらとお話してます。

   
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貴方と君。
もうすぐ夏休みも終わりですね。

今日は早く帰れたので、私も宿題を頑張ってみることにします。
(って、ずっとあれこれ考えてはいたのですが、さて纏まりますかどうか)

東京BABYLON〜Xにおける「星史郎さんの『君』と『貴方』の使い分け」について。
これがお題です。

拍手コメントで同じように気にして下さった方が居て下さって、
「ちょっと気になるぞ」レベルだったのが「考えてみる」までに昇華できたのは
本当に嬉しいことでした。ありがとうございます。

なので、まるで私信のようなものでもあります。

勿論どなたに読んでいただいても構わないのでここに書くのですが、
ハンパじゃないネタバレトークですので、
東京BABYLON、東京BABYLON1999、Xのネタバレイヤンという方は見ない方がよろしいです。
(何を今更な気もします…ね…)

まずは、お詫びから。
長々考えた割には大したこと無いと思います。
思いつくままに書いていますので、とりとめがないです。
そして、お待たせしている間にも優しいお心遣いを本当にありがとうございました。
(しかもたびたび…・゚・(つД`)・゚・)

それでは…。

私は「貴方」という言葉を使う時は「敬意」を感じていました。
(口に出して使う機会はあまりありませんね。主に文章上でそういう意図で使っていました)

改めて調べてみると
対等または目下の者に対して、丁寧に、または親しみをこめていう。(goo辞書)
「きみ」の軽い尊敬語(Yahoo!辞書)
とあります。
親しみレベルなのか…。

さて、星史郎さんですが。

9歳の昴流くんと出会った初対面の時は、名前を知らないので「君」と呼んでいるのは問題ありません。

池袋駅ホームで再会、北都ちゃんを介して知り合い「昴流くん」と呼ぶようになります。

ここからずっと「昴流くん」呼びです。
私は「名前を呼ぶ」というのは凄く意味のある行為であると常々思っているので、「相手を名前で呼ぶ」=「その人の存在を認める」ということではないかと考えています。
北都ちゃんと昴流くんが、見た目そっくりな双子である、というのも「ちゃんと名前で呼ぶ」ことに関わりがあるかもしれません。

最終回『END』では終始「貴方」と呼んでいます(1カ所「君」があるけど例外として)。
(掲載順は『END』よりも後でしたが、物語内での時系列的に『END』よりは前になってしまう『SECRET』でも「貴方」です)

敬意ではなく、親しみレベルの言葉であるとすれば。
「名前で呼ぶ」ことをやめて「貴方」と呼ぶのは…星史郎さんの「賭」に関することなのかな、と。
「名前で呼ぶこと」も「一年だけ貴方を『特別』だと思ってみよう」の一環だったのでしょう。
あれだけ他人に興味の無い人のことです。名前で呼ぶのは特別なことなのではないでしょうか。

名前>君>貴方、なのかな、と思いつつ賭のシーンを読んでいて気がつきました。

一番最初に星史郎さんが昴流くんを「貴方」と呼ぶのは、
「だから今日は見逃してあげますよ」の直後。
「印」をつける時から、なのですね。

「獲物」=「貴方」なのかしら……。
『SECRET』で貴方呼びなのは、昴流くんに意識がないので、本性を曝け出しても大丈夫的な印象のためかと思っていましたが、「僕の好きな昴流くん」としてではなく「賭けの相手、桜塚護の獲物」として彼を見ているならば「貴方」呼び、ということなのかも?

「貴方」に比べれば「君」は、少し距離が近いように感じられます。
賭の話を始める時に「君」が1カ所出てきますが…これは…誤植?
でも、他の場所の「君」が直されているので、ひょっとすると意図的なのかも?

「君と僕がまた会えたら」〜からの流れで「君に…」となっているのでしょうか。
(うーん。これでまた悩んじゃいますね)

誤植が直されていた、もう1カ所の「君」は。
「僕は貴方を憎んでいるわけじゃない もちろん愛してもいない」ここです。
よりによってここが「僕は君を憎んでいるわけじゃない」でした。
(個人的にはこのままがよかったなー…なんて思ったりしますよ)

これをふまえてXの星史郎さんの今際の際の「僕は君を」とリンクさせてみると、
「憎」なのか「愛」なのか判らないけど、どちらか関係の言葉だったの?なんて邪推ができたかも、と一瞬だけ思ったんですね。
(「予想どおり」ではない、ってことは…このどっちかなら「愛」なんでしょうが)

Xは東京BABYLONとは別ルートだけど、Xの2人は東京BABYLONと同じ過去を辿っているのは間違いないのでくっつけて考えてもいいかな?と思ってます。
昴流くんの独白を聞いて、それまでの再会シーンで「僕は変わりましたよ」とか言ってた昴流くんが実は全然変わらずに「優しく綺麗な心のままであった」と気が付いて。
懐かしい1年間を想い「昴流君、僕は君を」なのだとしたら。
(名前を呼んだ上に、君、ですから。そこには親しみがある)

やっと「賭」が終わった時だったのだとも言えます。

北都ちゃんが星史郎さんを「貴方」と呼ぶのは『NEWS』で星史郎さんのお見舞いに行って、2人で話すシーン。
裏表のある人だと思ってた、ってとこ辺りから。
6巻44〜45ページ見開きの「違うわ 貴方だからよ」と
X16巻58〜59ページ見開きの「違います」。
何となく構図がわざと被せてあるような気が……というのは穿ち過ぎですか?
(そっくり、ではないけど)

北都ちゃん→星史郎さんへの「貴方」も含めて考えると…
「身近さが消えた雰囲気を示すための記号」のようにも思えてきました。

優しかった日常がほんの少しズレただけで壊れてしまう。
本当はずっと前から、ずっと近くに「それ(日常を脅かすもの=この場合は星史郎の賭)」はあって、表に出てくるタイミングを見計らっていて…という「合図=サイン」。
それが「昴流くん」→「貴方」、「星史郎さん」→「貴方」、「星ちゃん」→「貴方」だったのね、というのは脚本の手法的な見方ですが、本来はこのあたりなのでしょう…ね。
雰囲気づくりとでも言いましょうか。

そう言えば、星史郎さんが昴流くんを呼ぶ時の「くん」についても、
東京BABYLONでは「くん」、Xでは「君」と使い分けてる!と思ってましたが、
『END』の冒頭「決着をつける〜」の後にフルネームで呼ぶ時に
「皇昴流君」って漢字だった…!(でも同じ台詞の『PAIR』ラストシーンは「皇昴流くん」なんだ…)

あまり深く考えなくてもいいんですか、もしかして?!
(え、そんなオチなんですかー!)

でも…こういうアレコレをもやもや考えるの大好きなんで、本当に楽しいです。
また何か思いついたら書いてみますね。

1999における星史郎さんは北都ちゃんを「北都さん」と呼ぶのですが、
これまた「違う」んだなあ、と思わされて色々思いを馳せるのが楽しいです。

東京BABYLONでの星史郎さんは昴流くんを『特別』とは思えず、何とも思わないまま去ってしまいます。
(1999では結構構ってあげてる気がする。説教じみたことも言うし→この「生命」についての説教は意外だった)
Xでもそうなのかなーと思っていたら、最後の最後で何かを思ったらしい。
そこには「北都ちゃん」の存在がとても大きいのだ、と気がついた(今更?!)2010年。
星史郎さんをびっくり顔に出来る(予想外のことを言う)のは北都ちゃんと封真さんだけだったのねー…。

星史郎さんから昴流くんへの思いは、好きとか愛とか、そういう言葉で括れるものではないような気がしてます。
もちろん星史郎さん的には「かなり執着」してるとは思います。
普通の人のレベルからすると「えっ?」だけど。

ただ1999のドラマCDを聴いていると、CLAMP世界的には「愛する人に殺される」は至上のことのようでもあるので、そういう意味では「愛」なのかもしれませんね。

彼が自分で好きだと意識しているのは雪華さんだけ、が今の私の認識です。
無意識レベルでは皇姉弟を好きでしょう。
X16巻で「北都ちゃん」の名前を出すあたり。そしてそれにつられるかのように、『END』以来恐らく努めて「姉さん」と呼んでいた昴流くんが「北都ちゃん」と言うところにも意味を感じとりたいです。

あの瞬間は、2人が「あの1年」の2人に戻っている瞬間なのですね。
昴流くんが泣くのも『END』以来です。
その涙を星史郎さんが拭うのを見ると、東京BABYLONの『CRIME』を思い出します。

北都ちゃんは最期に星史郎さんのことを「星ちゃん」と呼びます。
自分を殺し、そして弟をも殺しかねない相手。
だけど「気に入ってる」人。
北都ちゃんの「術」は、例の件だけではなく彼女の「最期の言葉」でもあると思います。
私は「言霊」を信じているので。
(だから昴流くんの「僕が殺します」も言霊になってしまったのだと考えてます。星史郎さんの「貴方は僕が殺します」は…えーとほら、あの人殺人者なので、お仕事だから)

…というか、あの言葉こそが昴流くんを護ったのだと言っても過言ではない気がしてきました。
上手くいけば2人で幸せになるかもしれない(…無理だろう…)、
それがダメでも昴流くんは殺させない。
あの言葉は、星史郎さんの心の奥の「何か」を少しだけでも引きずり出せたのではないかと。
(「やだなー」的な顔してますものね、星史郎さん)

つーか、3人とも自分勝手すぎるから!ほんとに!
当たったら死ぬよ!みたいなバトルしておいてそれ?!な2人といい、
その願いは無謀よ…なお姉ちゃんといい(まあでもこの中では北都ちゃんが一番まともだ。牙暁は気の毒だけど)。

人間って自分の願いには正直で貪欲で、ってのがCLAMPワールドだよなあ…とツバサを読みながらも思いますよ…(まだ10巻だけど既に)。

醜いくらい「願い」に正直!それが人間!みたいなところがありますね。
オブラートに包めてたのはCCさくら、くらいですか?(それでも見え隠れはしてますよねv)

こんなところまで読んで下さって、ありがとうございました。
ちょっとでも楽しんでいただければ幸いです。

※いつもは東B(16歳)=昴流くん、1999、X(21歳)=昴流さん、と使い分けてるんですが、ややこしいので今日は「昴流くん」で統一しました。

拍手[9回]

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無題
こんにちは、ネギ山です(*^_^*)「貴方」と「君」という気になった問題だったので、コメントしてみました。


確かに!「貴方」の使っている意味は小椋さんの言われた通りですね。それ以外に「貴方」の意味が成り立たないと思います!そして、名前や君の使われ方まで考えると、名前>君>貴方になりますよね!


そして、誤植の部分!確かに、Xの星ちゃんの最期の言葉のヒントになりますよね!やはり、愛の言葉に近いものになると私も思います。


しかし、「貴方」を使う東Bの星ちゃんは、ショックですよね(泣)昴流くんを「特別」に思えなかったのかなぁ……と。でも、私も、昴流くんのことを無意識に好きでいると思います!!ここで、急に思い出したことがありました。



前に「言葉の性質」について読んだ本の内容だったんです。確かそこには、こういう話が載っていたんです。
例えば、恋人になりたてのカップルがいたとする。最初はお互いのことを、熱烈に好きというわけでもなかったとする(むしろ、多少不満がある)。


ところが、「愛してる」とお互いに言ったとする(言葉ほど気持ちが無くても)。すると、「愛してる」という言葉を数多く言う度に、だんだんと「愛してる」という言葉につられて、気持ちも伴ってくる(熱烈になってくる)。結果、とてもラブラブになる。

ここから、「言葉というものは、そう思っていなくても、言葉に出せば、だんだん言葉につられて感情が伴ってくる」――――ということが載っていました。


本の内容を考えると、いくら東B時点の星ちゃんが殺し屋さんである為に、感情が無いとは言っても、あくまで人間だから……!…「昴流くん、大好きですよ」と一年も言っていたら…………!!


……なんか語りすぎてしまい、すみません(汗)しかし、この話題と特に小椋さんの考察で、すごく理解が深まりました!!ありがとうございます!!!


では、失礼します(汗)←何をコメントしているんだか、さっぱりわからなくてすみません(汗)
  • ネギ山 さん |
  • 2010/08/27 (21:12) |
  • Edit |
  • 返信
こんにちはー!
ネギ山さん、こんにちはー。
こんな垂れ流し文章(考察とか言ってはいけないシロモノかと…)にコメントありがとうございます。

>昴流くんを「特別」に思えなかったのかなぁ……と。
東Bに関しては、そうだったのだと思います。
少なくとも、星史郎さん自身はそう感じたのでしょうね。
…でも、なんとなく…本当はそうではなかったのかも、と思う日もあります(どっちやねん!)。
好みとしては「『特別』と思えなかった」に1票…(昴流くんには申し訳ないんですが)。

ただ、無意識レベルで気に入ってるというか…
…身も蓋もない言い方を赦されるなら「一目惚れ」レベルだろう…とか思ってしまうんですが。
人を好きになるのに理屈は要りませんものね!とかw

なんかわからんけど好き(でも「好き」の意味がよく判ってないので、この感情が何やらわかんない)みたいな感じ…?
……本当に難しい人です。

ご紹介くださった本の内容は、なるほどーと頷けてしまいますね。
言葉にして、しかも声にして外に出すと、自分の耳にそれが入ることで説得というか洗脳というか、
そんな効果はありそうな気がします。
記憶系の勉強するときも、声に出した方が憶えがいいですものね。

好き好き、と言っていると好きになる…、うん、解る気がします。

いくら「賭」とはいえ、好きでもない人にあんなに優しく出来るものなのかしら?と思うんですよね。
そこがあの人の「人ならざるところ」なのかもしれませんが(とほほ)。
(そしてその訳が解らん鬼畜なところが大好きな自分も相当おかしいんだなあ…と思うんです…ふふ…)
  • from YOU(Pixivでは小椋澪) |
  • 2010/08/29 (13:25)
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