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取り散らかしておりますが、楽しんでいただければ幸いです。 アニメとか漫画について、だらだらとお話してます。

   
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変わらない…のねー…。
偶然出てきた、前ジャンル作品の文字コピー本(2002年9月発行)
なんとなく読んでいたら……自分のあまりの「変わらなさ」に驚いた…。

キャラクターの名前が出てこない作品を敢えて選んで引用してみます。
青年&少年のお話なので、苦手な方はスルーで。


「君はいつも私を遠い目で見るんだな」
 青年は、隣に座って窓の外をじっと眺めている少年に声をかけました。
「遠い目?」
「私の方を見ながら、本当は別のところを見ているようだ」
「………かもね」
 くすり、と少年は窓の外の星空から視線をはずさずに小さく笑いました。
「僕には貴方が見えないのかもね」
「目の前にいるのに?」
「…そう。僕にはこの星空の方がずっと真実に思えるよ」

 振り向いた少年は、青年の目には薄く笑っているように見えました。
 短い半袖から細く白い腕を伸ばして、つい…と青年の金色の髪をもてあそぶと少年は小さな声で囁きます。
「触れていても、触れることが出来ても。僕はきっと貴方に手が届かない」
「…馬鹿な」
「抱き締められても、どんなに優しい言葉をもらっても」
「………」
「だって貴方は、いつ僕の前からいなくなってしまうの?」
 くすくすと笑う声だけが、夜の部屋の中にある音。

 今夜は月も見えず、小さな星明かりだけでは心の闇を照らすには足りなすぎて。
 少年の冷えた小さな体は、いつまで抱き締めても温まらないように青年には思えましたが、それよりも、心の方が凍えて震えているように思えてしまったのでした。
「綺麗なものが好きだよ。いっそ壊してしまいたくなるくらいに。僕は綺麗なものが大好きで、だけどそれは決して僕の手には入らない。あの月も」
 ああ、今夜は月が出ていないんだっけ、と少年はチラと窓の外を見やって自嘲めいた微笑みを浮かべます。

「そして、貴方も。決して僕のものにはならない。それが本当のこと」
「私は君にとって不要だということか」
「違うよ。どんなに欲しても手が届かないってこと」
「…ここにいるのに?」
「そう。だって貴方は綺麗な人だから」
(僕には綺麗なものは相応しくない。だからきっとずっと手に入らない。触れることは綺麗なものを汚してしまうことだから)

 青年の腕を振り払うと、少年はベッドから飛び降りて、小さなぺたぺたという軽い足音を残して走り去りました。
 星明かりでその背中さえ、青年に見せることなく。


あとがきからもちょいと抜粋。
つかまえたくてつかまえたくても手に入らないものがあります。
諦めなくてはならないものも時にはあるでしょう。
でも人と人との出会いは奇跡であり、出会ったからには必ず何らかの意味があるのだと私は信じています。
会わなければ良かったという人などいないのだというのは綺麗事でしょうが、そのくらい思い込んでいたいのです。


8年も経ってるのに、1ミリも1グラムも減っていないことに気づきました…。

ジャンルが違う時は違う方向で描いてるはずー…とか思ってた私がアホでした。
所詮自分を削ってしか物を創れないのね…と。

「綺麗なものが好きな人」が、
だけど綺麗なものを手にすることに躊躇うとか
手に入れたくて仕方ないのに、そうすることが「穢す」ことなのだと思ってしまうとか、
そういうのが好きなのか…そうかそうか…。

そういや、星史郎さんも「綺麗なものが好きな人」でしたね。
雪華さんに関しては、それを手に入れることは「受け身」だけど
(母親だし、自分から探したりしたわけじゃないし)
昴流くんに関しては積極的だったってことなんだなあ…。
目に見える「綺麗」じゃない「綺麗」。
うん、ちょっと欲しくなるかもしれない。

さーて「20世紀少年」見ますー!

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